今日は先日予告した通り、「デザインの方程式」についてです。
※以前にnoteでも書いたことに少し加筆修正して再掲します
- デザインするのに時間がすごくかかっている
- デザインで毎回戻しがきて作り直している
- デザインの正解が分からなくて自信がない
といったことでお悩みの方がいましたら読んでいただけますと幸いです。
1枚のバナーに丸2日
デザインを始めたての頃は、制作にとても時間がかかるものです。
私も、大学生の時にデザイン会社にインターンとして入った当初は、1枚のバナーをつくるのに丸2日かかっていました。
なぜこんなにも時間がかかるのか?
もちろん、
- ソフトの扱いに慣れていない
- デザインの引き出しが少ないのでアイデアを出すのに時間がかかる
- クオリティが低くダメ出しが死ぬほど出る
からというのはあるのですが、
そもそもの問題は「考える前に手を動かしていたから」でした。
私がそうだったように、初心者の人でやってしまいがちなのが、完成形が見えない状態で手を動かそうとしてしまうことです。
デザインは、そのデザインを制作する「目的」がある以上、そのデザインになる必然性があります。
ですので「考える」だけでも手を動かさずに70%くらいは完成形が分かるはずなのです。
しかし、昔の私は
まずなんとなく手を動かす
↓
それっぽいものをつくる
↓
上司に見せる
↓
ダメ出しされて作り直す
↓
以下ループ
という方法で作ってしまっていたのですね、、。
これでは時間がかかるはずです。
デザインの制作時間の半分以上は「考える」ことに使う
デザイナーとして8年間仕事をしてきて、今ではデザインを制作する際には「考えること」に制作時間の半分以上を使うようになりました。
デザインをやり始めの頃は、なかなか早く作れないことに対する焦りもあり、ついついすぐに手を動かしてしまいがちですが、そこを一旦グッとこらえて、完成形が70%以上イメージできるまでは作り始めない、ということを意識してみると良いのではないかなと思います。
受講生さんには、この10ステップの7つ目のステップ「構図を決めよう」のステップで構図を頭に思い浮かべた段階でイラレのアードボードを新規作成するように、と伝えています。
考えるためにはデザインの方程式を知っておく必要がある
ただし、気をつけないといけないことがあります。
「考えること」に制作時間の半分以上を使う、と書きましたが、考えるためにはデザインの方程式を知っておく必要があるのです。
見てもらうための技×構図×テイスト=デザイン
私のデザイナー養成講座の中では、これらを掛け合わせてできるものがデザインだと講座では伝えています。(バナーを制作する場合の、です)
そしてそれぞれに関して
- 見てもらうための技16パターン
- 構図13パターン
- 配色のルール10
- 頻出モチーフ26パターン
- 頻出テクスチャー12パターン
- 頻出フォント28カテゴリ
をお伝えしています。
方程式になっているので、それぞれの値さえ決められれば、デザインは自ずと決まります。
しかしこれを方程式の概念を持たずになんとなくで考え出してしまうと、方程式を使うのの3倍以上は時間がかかってきます(当社比)
三角形の面積を求めるのに、公式を使って求めるのと、使わないで求めるのとでは全く違ってくるのと同じですね。
ですので、受講生の方にはまずはこの方程式のパターンを覚えることと、日頃目にするデザインはどんな方程式で出来上がっているかを因数分解する癖をつけることをおすすめしています。
- デザインするのに時間がすごくかかっている
- デザインで毎回戻しがきて作り直している
- デザインの正解が分からなくて自信がない
といったお悩みを持っている方は、まずは身の回りのデザインがどんな方程式で成り立っているのか、読み取る練習をしてみてください^^