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デザインをテンプレ化するためのポイント

今週のお仕事はLPのデザインが3本と、名刺のデザイン、そしてデザイナー養成講座です。

LP3本を3日で仕上げないといけないのがなかなかハードなのですが、以前よりは作業時間を短縮できていると思います。

作業時間短縮のためにやっていることとして、先日は「既存の素材を活用する」方法をお伝えしましたが、本日は「テンプレート化」について書いていこうと思います。

設計と装飾

私はフリーランスになってから、デザインの講座を開講したこともあり、デザインの「テンプレ化」を進めています。

テンプレート化するのは、主に「設計」の部分です。

デザインを設計と装飾に分ける

私は「設計」と「装飾」を分けて行う2段階デザイン方式を採用しています。

これは一番最初に入社したデザイン会社で上司から教えていただいた方式です。

設計=構造
装飾=デザインのテイスト、世界観

これを家に例えると、

設計=間取りや構造
装飾=壁面のタイルの色や壁紙の色、インテリア

です。

このうち、設計は目的や媒体が同じだと適切な形が自ずと限定されるので、テンプレート化しやすいのです。

装飾部分はテンプレート化が難しいため、抽象度を上げた「方程式」にしています(方程式については明日書こうと思います)。

デザインをテンプレ化するメリット

デザインをテンプレ化するメリットは3つあります。

  1. クオリティの担保
  2. 作業時間を短縮できる
  3. 属人化の排除

1)クオリティを担保しやすくなる

デザインのために情報を設計をする際、目的別、媒体別に「毎回必ず必要になる要素」や「想定しておくべきこと」があります。

毎回1から制作していると、「必要だった要素が抜けていた」「こうなることを想定していなかった」といったことが発生してしまいますが、

テンプレートがあることで、そういった事態を防ぎ、一定のクオリティを担保することができます。

2)作業時間を短縮できる

もちろん、1から作るよりも、テンプレートがあったほうが作業時間が短縮できます。

この部分の作業時間を短縮することで、「装飾」部分、つまり、世界観を表現することに時間を多く割けるようになります。

3)属人化の排除

テンプレートがあることで、パートナーさんに作業をお願いする際にも一定のクオリティが担保できるため、「寺田じゃないとできない」という状態を避けることが出来ます。

どうやってテンプレ化するのか

ます、デザインを行う際に、設計部分と装飾部分を分けて作業します。

設計部分のデザイン

・情報の優先順位を決める
・文字の大きさの順番を決める
・レイアウトと濃淡だけで表現した設計図を作る

※Webのデザインでは、この設計図をワイヤーフレームとも言います

装飾部分のデザイン

・文字のジャンプ率を調整する
・パーツのジャンプ率を調整する
・配色を決める
・フォントを決める
・モチーフや質感を加えて世界観を反映する

そして設計部分のデザインだけが終わった段階のものをまとめて「テンプレート」にします。

テンプレ化に終わりはない

テンプレートを活用する際に大事なのは、作ったテンプレートをどんどん育てていくことです。

毎回、案件の終わりに「まだこういったことも想定しておく必要があったな」と思える点を振り返り、テンプレートに反映していくことで、より良いテンプレートが育ち、クオリティを高めていくことができます。

常に「どうやったらもっと早く、クオリティ高くできるようになるか」を考えておくことが大切です。

 

明日は、デザインの「方程式」について書こうと思います^^◎

 

ABOUT ME
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寺田 彩乃
オフィスしやすく代表|大阪教育大学でデザインと教育について学ぶ→デザインに7年・マーケティングに4年従事→独立|生きやすい世界をデザインする