昨日は「分身ロボットカフェ DAWN ver.β」のオープニングイベントに行き、分身ロボットでの接客を見てきました。
アニメ「イヴの時間」の世界観がかなり忠実に再現されていて、「SFが現実になってる!!」と思わされました。
重い身体障害があり体が動かない人でも、OriHime eyeというシステムを使うことで、視線だけでロボットを動かし仕事することができます。
OriHimeではデスクワークが可能になり、OriHime-D(通称デカヒメ)ではついいに接客の仕事(肉体労働)も可能に!
2020年にはカフェの常設を目指しているとのこと。
体が動かなくても、働いて社会に参加したいと願う人は多くいます。
また、体は動いても、様々な事情で外に出られない方々もたくさんいます。
そんな方々が、諦めることなく、生き生きと働き、社会に参加できる時代がくると思うと胸が熱くなりました。
オリィ研究所オリィ代表
「我々は単なる人間型ロボット。人間型人間とロボット型人間とロボット型ロボットと人間型ロボットの共存、これがダイバーシティだ!」
OriHime-D(ロボット型人間)に接客されるOriHime(ロボット型人間)も拝見することができ、本当にものすごい時代になってきたなと感じました。
これからの日本を変える社会実験
オリィ研究所代表の吉藤オリィさん、研究所インターン生の若林さん、イヴの時間の監督の吉浦さん、プロデューサーの長江さんのトークショーで聴いて面白かったのが、「敢えて白紙にしておく」ことの効能です。
今回のカフェは、初日はOriHime-Dのほとんどの機能を削ぎ落とした状態でスタートされます。
そしてそこからカフェに来店いただいた方々のアンケートとOriHime-Dのパイロットの方々のご意見を元に、リアルタイムで色んな機能を追加していくとのこと。
つまりこのカフェは「みんなで作り上げていく参加型の社会実験」なのです。
これはオリィさんが親友の番田さんとOriHimeを開発した際の方法をOriHime-Dでも試してみようと考えてのことだそうです。
OriHimeの初号機は最初は二足歩行で歩いたり踊ったりといったことができるものだったのですが、一度それらの機能を全て取り除き、首と胴体だけのものにして、それを元に番田さんや他のユーザーの方々の意見を聴きながら「コミュニケーション」をとるのに本当に必要な機能だけを追加していき、今の形になっています。
この話が面白くて、「人間に寄せればいい」「高機能にすればいい」という訳ではなく、むしろ要素を削ぎ落として「デフォルメ」した方が、生き生きと「その人がそこにいる」という感覚を作れるそうなのです。
アニメはその最たるもので、「足りない」からこそ「足りない」部分を人間が勝手に想像力で補うことで、まるで「生きている」かのような感覚を持つことができる。
そういった視点で見ると、アニメや今人気の色んなプロダクトは確かに余白やデフォルメがポイントになっているなあと。
物事を見る視点が変わるお話でした。
イヴの時間とオリィ研究所に通ずる世界観
トークショーで皆さんがお話されていた中で個人的にとても共鳴した部分があります。
それはオリィさんの「戦わない SFが好きだ」というお話と吉浦さんの「テクノロジーは世界を良くするものであるという前提でファンタジーを描きたい」という話です。
私はロボットアニメではないのですが、
「人が死なない」推理小説がとても好きで、
小学校のころからずっと1番好きな作品である「夢水清志郎事件シリーズ」に出てくる名探偵夢水清志郎のポリシーを、ずっと自分の中でも座右の銘のようなものにしてきました。
それが「名探偵はただ事件を解決するのではなく、みんなが幸せになるように事件を解決する」というものです。
ロボットと探偵でジャンルは違うのですが、根底にある考え方がとても似ているなと感じました。
今回のイベントに参加し、改めて自分はずっとそれを大事にしてるのだと再確認できました。
12月7日までやってますので、気になる方は是非見に行かれてください!
今日は東京でお仕事です。
そして明日は岡山に。
今週は移動距離がすごい汗
P.S.今朝結構大きめの地震にびっくりしました(・・;)